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令和4年(2022年)9月30日、無事に卒寿を迎えることができた、アクティブシニアのブログ


by jhnt
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相模国準四国八十八ヶ所を巡る心の旅(第6回)

今週の水曜日(2019年3月20日)、昨年10月から始め、今回で6回目になる札所巡り「相模国準四国八十八ヶ所」を、いつものKさん、Sさんとの三人で巡った。

朝9時、JR茅ケ崎駅改札口前に集合、ペデストリアンデッキから下に降り、国道1号線に面した茅ケ崎警察所の裏手にある、この日最初に巡る、76番札所円蔵寺(茅ケ崎市十間坂1-3-39)に10分足らずで到着した。

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茅ヶ崎厄除け大師とも呼ばれている円蔵寺は、真言宗の寺院で、本尊は薬師如来、厄除秘鍵大師。山門をくぐり、左側の塀沿いに真新しい大師堂が北向きに二つ並んでいた。向かって左のやや奥まって建てられた大師堂に安置されているのが15番東覚寺の大師像で、右は76番円蔵寺の大師像。

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二つの大師像に手を合わせ、続いて本堂の前で本尊に手を合わせた。かなり広い境内には、四国八十八ヶ所巡拝の碑、乃木将軍像、水師営のなつめの木、水師営の会見碑などがあった。庫裏に伺い、お尋ねしたところによると、日露戦争の折、その当時のご住職だかが、乃木将軍と一緒に戦争に行き、戦ったからだとのことだった。

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円蔵寺を後にし、次の札所、86番西運寺(茅ヶ崎市南湖2-9-34)に向かう。国道1号線の「十間坂」、「十間坂二丁目」、「南湖入口」交差点を過ぎ、東海道線の「鳥井戸踏切」を渡り30分ほど歩いて西運寺の山門をくぐった。

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西運寺は、慶長元年(1596)創建と伝えられる浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来。明治の神仏分離令で隣にある義経ゆかりの御霊神社と分けられたとのこと。大師堂は、本堂左手にあった。大師像には赤い頭巾とよだれかけが掛けられ、お地蔵様として祀られていた。大師像と、本堂の前でご本尊に手を合わす。大師堂の隣には、南郷力丸の供養塔があった。白浪五人男 に登場する南郷力丸は、茅ヶ崎南湖(なんご)の出身の泥棒で、処刑されたのち、地元の人が供養のために供養塔を建てたとのこと。

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西運寺を後にし、隣にある御霊神社をお参りし、来た道を戻る感じで49番金剛院(茅ヶ崎市南湖1-2-11)に向かう。金剛院は高野山真言宗の寺院で、本尊は釈迦如来。鎌倉時代創建と伝えられ、江戸初期より南湖の閻魔寺として親しまれているという古刹で、明治41年(1908)茅ヶ崎町が結成された時、初代の町役場はこの寺に置かれた。先代住職真柴敬典師は、昭和37年(1962)に『相模国準四国八十八ヶ所開創の考証と詠歌』を冊子にまとめられたとのこと。

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大師堂は本堂左手の塀際にあったが、大師像は風化が激しいためか、前に大師を線刻した新しい石板が置かれていたので、裏を覗き込んで大師像に手を合わし、本堂の前で本尊、釈迦如来を拝む。

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金剛院を後にし、次の札所、67番善性寺(ぜんしょうじ)(茅ヶ崎市松尾3-22)に向かう。公団浜見平団地の北西方向の裏道にある善性寺は、真言宗の寺院。本尊は元、大日如来であったが、現在は阿弥陀如来。開山は不詳だが、万治3年(1660)清印により中興されたという記録があるとのこと。

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大師堂は参道右手の赤いトタン葺きの小堂で、かなり風化が進んで、目鼻立ちのはっきりしない大師像が単独で安置されていた。

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大師像と本尊阿弥陀如来に手を合わせ、善性寺を後にし、次の札所、38番善福寺(茅ヶ崎市柳島1-3-28)に向かう。5分ほどで善福寺に着く。柳島山宝亀院善福寺といい真言宗の寺院で、創建は文政元年(1466)、本尊は阿弥陀如来。西側に非常に立派な石造仁王像に護られた山門がある。山門を潜った左側に大師堂があり、2体の大師像が安置されている。向かって右側のやや身幅が狭い方が第38番の善福寺大師像で、かなり風化が進み傷みが激しい。左に安置されているのが39番柳島地藏院(廃寺)の大師像。

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2つの大師像と善福寺本尊阿弥陀如来に手をあわせ、善福寺を後にし、次の札所、42番梅雲寺(茅ヶ崎市下町屋2-14-15)に向かう。「松尾踏切」で東海道線の線路を渡り、「下町屋」交差点を過ぎ、15分ほどで梅雲寺に着いた。町屋山大廣院梅雲寺という浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来、江戸時代初期の創建という。大師堂は本堂の左側に廻った裏手の墓地入口右手の赤いトタン屋根で、左側には不動明王が並んでいる。大師像は割合小さく顔も小さい。隣の不動明王像と共に赤いよだれかけが掛けられていた。

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大師像と本尊に手を合わせ、梅雲寺を後にし、次の札所、57番浜之郷八幡宮社頭(茅ヶ崎市浜之郷356懐島山龍前院)に向かう。大きな松並木が続く道を歩き、鶴嶺八幡宮の前を通り、龍前院に着く。

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57番浜之郷八幡宮社頭は、明治の神仏分離令により龍前院に移された。龍前院は永正5年(1508)頃に曹洞宗寺院として再興された。
大師堂は本堂を裏側に回った北側の塀際にポツンと建っていた。大師像は堂に比して小ぶりで、右側に五輪塔が置かれている。境内には市指定重要文化財の五輪塔10基があった。

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大師堂の前で57番の大師像を、本堂の前で本尊に手を合わせ、龍前院を後にし、次の札所、61番長善寺(茅ヶ崎市矢畑150)に向かう。途中、道の傍にボケの花が綺麗に咲いていた。10分ほどで長善寺に着いた。

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長善寺は、真言宗の寺院で、江戸時代は鶴嶺八幡宮の別当12院の一つで勝運坊と呼ばれた。参道左側の植え込みの中に大師堂が建っていた。

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大師像と本堂の本尊に手をあわせ、長善寺を後にし、近くに昼食場所を探して、昼食を摂った。昼食後、28番円蔵大日堂がある新光寺(茅ヶ崎市円蔵2-8-10)に向かう。

円蔵交差点を過ぎ、相模線の「鶴田第二踏切」を渡ると右が畑になっていて、その奥に住宅とは思えないが、寺院にはとても見えないトタン張りの粗末な建物があった。これが江戸時代の領主の横山半左衛門が建立した真言宗の真光寺(真光庵とも)。大師堂はその右前にあるブロック積みの上にあった。

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28番円蔵大日堂の大師像に手を合わせ、新光寺を後にし、この日最後の19番輪光寺(茅ヶ崎市円蔵2238)に向かう。真光寺から西へ、相模線の踏切を渡った突き当たりにあるのが、輪光寺。ここまで3分。真言宗の寺院。室町時代初期の創建。開山は天快と伝えられる。本尊は地蔵菩薩。本堂左手が大師堂。日本最古の三猿庚申塔がある。真言宗の寺院。室町時代初期の創建。開山は天快と伝えられる。本尊は地蔵菩薩。本堂左手が大師堂。日本最古の三猿庚申塔があった。

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大師像、本尊地蔵菩薩に手を合わせ、輪光寺を後にし、この日の札所巡りをすべて終え、「千の川」に架かる「北茅ケ崎橋」を渡り、線路横の路を歩いて最寄りの相模線の北茅ケ崎駅に着く。ほとんど待つこともなく、次の茅ケ崎駅までの相模線の電車に乗り、乗り換えて藤沢駅で降りる。いつもの駅のそばの店でご苦労さん会を行い、次回の日程を確認し、楽しくひと時を過ごした。今回も、Sさんが事前にバイクで下見をしてくれたお蔭で、極めてスムーズに巡ることができた。Sさんには深く感謝する次第だ。








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by jhnt | 2019-03-23 16:22 | 札所巡り | Trackback | Comments(0)